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日本の介護事情99 日本の社会福祉のあり方を根底から覆すような事件の裁判

日本の介護事情99 日本の社会福祉のあり方を根底から覆すような事件の裁判

週刊ニューヨーク生活様「日本の介護事情99」 https://www.nyseikatsu.com  

 

日本の社会福祉のあり方を根底から覆すような事件の裁判の「死刑求刑」がありました。

神奈川県立の知的障害者施設で元施設職員の男が、入所者19人を刺殺、いわゆる「相模原障害者施設殺傷事件」です。求刑内容は「単独犯としては類を見ない。計画的で残虐、生命軽視が顕著。正当性を主張し続け、更生の意欲も可能性もない」と死刑求刑。これだけ一方的に殺して、当然すぎるといえば当然だという声が多いのですが、私は、その動機に少し違和感を覚えました。犯人の言葉に「意思疎通のできない人間は生きる価値がない」「生産能力のない者を支える余裕はこの国にはない」と言う合理主義・非生産性の排除の風潮は、これからの日本の行先方向性が一致しているのではないかと言う不安です。このコラムの連載でも労働力の不足を解決するには「生産性を上げなければならない」とか「時間当たり採算(RPA)が必要だ」と明示してきました。その私への警鐘でもあります。この事件で向き合わなければならないのは、極端な「生産性」を巡る問いについてです。だからと言って、その背景をもって犯人の殺人行為を肯定するべきではないし、議論の余地すらないとも言えるでしょう。しかし、現代を生きる私たちは多かれ少なかれ、「生産性」で「自分の価値」を測られる焦りと恐怖の時代の「圧力」にさらされているのは確かなのです。その圧力に負けないための方法を6つ提案します。

 

① 多様な人同士が「共に」生きることを自覚し、他人にも広げていくこと。

福祉の世界で働いている人間は、他の業界で働いている人よりもその肌感覚はあるはずと思われていますが、そう言う当たり前の環境の中で働いていると、だんだん麻痺してしまい、ただの「重度障害者」と括ってしまう慣れが出てくる人もいます。「人」として見えにくくなってしまうこともあるのかもしれません。障害者や要介護者は「役に立たない」「してやっている」という決めつけに対して、「こんな風に生きているよ、暮らしていけるよ」ということを身近に示し、広げていくことが最初の一歩なのかもしれません。そしてそのために、本人の意思を知ろうとし、意思に基づく行動を支援するという姿勢が大切です。

 

② 「生きる」と「生産性」を混同して議論しないこと。

私たちは知らず知らずのうちに、「内なる優生思想」が存在します。無意識の中で生まれる得体の知れない何かがあります。「自分と違う、なんだか遠い」と感じられる存在に対しては、つい表面的な印象で決めつけてしまいがちです。ただし、「優生思想」はつい最近のものであり、さらに「生産性の向上」へ傾倒していくことでさえこれからの施策です。日本は1400年以上も前、聖徳太子は、大阪の四天王寺に「悲田院」と呼ばれる施設を作り、戦で親を亡くしたり、病気で子供を失ったり、身寄りの無い人たちの為に、無償で介護をする優しい文化や思想がDNAに刻まれています。

 

その他、③定期研修で理念や行動指針の浸透。④腰痛予防やメンタルヘルスケアへの取り組み。⑤朝礼(申送り)と会議の見直し。⑥定時退社や休暇取得しやすい職場作り。

決して遠い異国の事件ではない、気がつけば隣にいるような悲惨な事件。自分の考え方の整理、他人へによって、また、これからの日本が間違った方向にいかないために、私の身近なところ(顧問先の施設)から浸透していけるように徹底します。

 

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